されど罪人は竜と踊る オルケストラ 感想【ネタバレあり】

どうも!

今回はされ竜公式アンソロジー集「されど罪人は竜と踊る オルケストラ」の感想です。




実を言うと、このアンソロジー集、読むのに2週間かかりました。

だから、中々ブログが更新できなかった、という事情があります。

大変申し訳ございません。

読め次第これからも、更新していく予定です。


されど罪人は竜と踊る オルケストラ

され竜らしさ:
読みやすさ :
豪華さ   :

あらすじ

独自の作風で作家生活15周年を迎える浅井ラボと『されど罪人は竜と踊る』を愛する作家、漫画家、イラストレーターたちが大集結。―ある朝にプロウス軽食店で起きた奇妙な出来事を描く「ホートンの長くて短い朝」、妙なことからガユスが喫茶店でバイトすることになるが、もっと妙な事態になる「神聖尊厳」、謎多きストラトスの学生時代である「Nobody knows the color of darkness.」、これら奇想と笑い、恐怖と快楽、並行世界や本編の裏側にあったもうひとつの結末を描く、七つの変奏曲を収めた公式短編集をご堪能あれ。

引用:https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4094517154/f2664t19-22/

公式アンソロジー集

この作品はあくまで公式アンソロジー集という事で、本編には何も関係がありません。

ただ、色々な作者で色々なされ竜が楽しめるというような形になっています。

 

これが面白いところなのですが、私はこういうアンソロジー集みたいなのは苦手なのかもしれません。

読み慣れない作者(初めて読んだ作者もいる)為、とにかく文章のリズムがなじまない。

 

その為、何度も読むのを中断するという事態に陥りました。

これが読むのに時間のかかった理由ですね。

 

話自体は面白いです。

毒の抜けたされ竜という感じではあるのですが、普通に面白く読めました。

 

では、短編の一つ一つ感想を書いていきしょう。


ホートンの短くて長い朝

作者:榊一郎

代表作:「ポリフェニカ」シリーズ・「アウトブレイク・カンパニー」・「棺姫のチャイカ」

 

感想

実を言うと、この作者の文章がかなり苦手で、まず出だしからとても苦労しました。

榊一郎さんの作品は、いくつか読んだことがあり、物語自体は面白いですし、チャイカなんかは結構ハマれたのですが、とにかく文章が合わない作者という印象を持っておりました。

 

ただ、文章自体はクセがなく読みやすい部類のハズです。

私が特殊なだけで。

 

で、内容としましては、され竜では正真正銘脇役であるホートンに焦点を当てた話です。

ホートンはされ竜の世界の中では、我々人間に立ち位置が最も近い内の一人だった為、感情移入なんかはし易い話だったのではないでしょうか。

 

話自体も、ホートンの人間的な悩みが全面的に押し出されていて、明日も頑張ろうかなと思える短編だったと思います。

 

話のテーマ自体は、この短編が一番しっかりまとまっていました。

 

神聖尊厳

作者:カルロ・ゼン

代表作:「幼女戦記」

 

感想

文章は割かし硬めの作者ですね。

実は「幼女戦記」を読んだ事がなく、初読の作者でしたので、まず文章に慣れるのに時間を要しました。

 

話はほぼほぼコメディ調で読みやすかったので、個人的にはその硬い文章だけがネックでした。

ただ、浅井ラボの文章を一番トレースできていたのは、この人ではないでしょうか。

 

もちろん作者が別の為、少し違うのですが、違和感は感じにくい作りになっていたと思います。

 

で、話の内容としましては、まぁなかなかくだらない短編になっていて、笑えました。

 

どうやって、コーヒーにいちゃもんをつけてくる客を黙らせるか。

この辺りは最後は因果応報ではあったものの、オチもガユスっぽくて良かったです。

 

こういう短編も良いですよね。

面白かったです。

 

Nobody knows the color of darknes

作者:望公太

代表作:「異能バトルは日常系のなかで」

 

感想

こちらも実は、初読の作者。

やっぱり初めて読む文章の為、なかなか馴染めない部分もありました。

 

ただ、され竜本編の章毎にある、謎の名言があったり、今までまるでスポットが当たらなかったストラトスに焦点を当てたりと、なかなか工夫していて、面白く読めたかなという印象です。

 

もうネタバレありなので、書いちゃいますけど、あの叙述トリックは気づかなかった。

 

思わず、騙されたと言ってしまいました。

そしてよくよく考えると、ストラトスすげぇな、という感想になりました。

それ掘れるのかよ、というめちゃくちゃ下品な感想をここに明記しておきます。

 

プリンセツカは救い主の夢を見るのか

作者:高殿 円

代表作:「カーリー」

 

実はほとんど知らない作者です。

確か、女性向けのラノベ作家だったようなくらいの記憶しかなかったのですが、調べてみるとかなり幅広く活躍されている作家さんのようです。

 

もちろんこちらも初読み。

しかし、まぁ、あんまり馴染む馴染まないというところまでいかなかったです。

何せ短編自体がかなり短いので。

 

話の内容としもあくまでギャグっぽい感じです。

というか、ガユスとギギナの特徴をしっかり掴んでいて、キャラありきのギャグにしていたのは凄かったと思います。

 

猫は知っていた

作者:三雲岳斗

代表作:「アスラ・クライン」・「ダンタリアンの書架」・「ストライク・ザ・ブラッド」

 

感想

この人はいくつか作品を読んだ事がある為、非常に入りやすかったです。

すいすい読めました。

 

内容としては、絶対に猫=ヘゼキアだと思っていたら、まさかの違う展開に驚きました。

いや、これも騙されましたね。

 

され竜っぽさはあまり感じられないのですが、物語としてはかなり楽しめたと思います。

一番オススメはこの短編ですかね。

 

道化の六日間

作者:長月達平

代表作:「Reゼロから始める異世界生活」

 

感想

一番気合いの入っていた短編です。

というか、中編です。

 

しかし気合いが入っていたのにも関わらず、チョイスは何故かヘロデル。

 

いや、かなり心にダメージの入った短編だからチョイスとしては間違っていなのかと思いますが、何故その人選? という疑問は最後まで尽きなかったですね。

まぁ、多分本来はアニメをやっている時期だったから(アニメは延期になった)という理由かもしれませんが。

 

というか、脇役というなら、ガユスの事務所の誰か一人くらい短編にできなかったものなんですかね。例えばメッケンクラートとか。

 

そういう人選のほうが読みたかったです。

 

ただ、そうは言ってもこの短編が面白くない訳じゃない。

というより、高いレベルで非常に楽しめました。

最後のシファカの下りは、まるで予想していなかっただけにとんでもないダメージがありました。

 

され竜の毒という意味では、この短編が一番うまく、され竜の味を出せていたんじゃないでしょうか。

 

ゆえに科人は辺獄に舞う

作者:ペニー松山

代表作:「隣り合わせの灰と青春」・「風よ。龍に届いているか」

 

感想

正直に言おう、まるで意味が分からない。

いや、なんとなく理解はできたものの、「え、何? どういう事?」という感想以上の言葉が出てこなかった。

 

なのに、とにかくこの作品だけノンストップで読めたのは素晴らしいところ。

初読みの作家さんですし(かなり有名な方ですが)、文章も馴染みにくいかと思っていたのですが、サクサク読めました。

 

そこが本当に素晴らしいところだったかな、と思います。


他にもイラストレーターさんも参加しており、

大川ぶくぶ、楓右手、しのぎ、篠月しのぶ、隅シダオ、ミトガワワタル(漫画版の作者)、山本ヤマト

が参加しておりまして、いろいろとイラストがありましたので、見たい方はぜひ買ってみてください。

 

では、また。

 

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